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e.現在の診断と治療方法 現在筆者らは股関節周辺に器質的疾患が認められない鼠経周辺の「可動性」「安定性」「協調性」に問題を生じた結果、運動時に鼠経周辺部のさまざまな部位に痛みを起こす症候群(鼠径部痛症候群 groin pain syndrome)として考えている。 「鼠径部痛症候群」に対しては骨盤周辺の機能不全の様態を評価した上で骨盤周辺の機能不全を改善させるアスレティックリハビリテーションによって競技復帰させる保存療法を行う。 公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト③スポーツ外傷・障害の基礎知識/財団法人日本体育協会発行p30より引用
骨折などのはっきりとした疾患がないのに痛いなどの痛みを総称して鼠径部痛症候群というのですね。
では、なぜこういった痛みが発生してしまうのでしょうか??
h.鼠径部痛症候群の発生要因 鼠径部痛症候群はサッカーでの発生が多く、片脚立位で下肢をスイングしてキックするサッカー特有の動作自身に本症発生の要因があると考えられる。下肢の打撲や足関節の捻挫など何らかの障害をかばって運動を続けた結果、不自然な体の使い方をして可動性・安定性・協調性が不良になり発生することが少なくない。筆者の施設で診察した症例では約半数で鼠経周辺部の痛みを生じる前に何らかの障害があり、バランスを崩して無理に運動を続けていた結果発症していた。 公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト③スポーツ外傷・障害の基礎知識/財団法人日本体育協会発行p33より引用
以下に当院で実施しているチェックをいくつか載せますね。
股関節の内旋可動域↑この選手の場合明らかに右の股関節が硬いのがわかります。
仰向けでの股関節外旋可動域↑
股関節の外旋、内旋の可動域チェックは欠かせません。
その他このテストでは
片脚立ちしてもらい、上体を前屈させます。
前屈した際に、挙げている足の付け根に痛みを訴えることが多いです。
恥骨の疲労骨折などの場合は逆に荷重側の鼠径部に痛みを訴えます。
以上、一部ではありますがチェック方法を紹介しました。
このように鼠径部痛症候群は、股関節だけでなく、体幹部の安定性など多角的なチェックを入れることが大切です。
単なる安静では、復帰してもまた痛みがでてしまうというケースがほとんどです。
ストレッチなどによって可動域を広げること、
トレーニングなどによって安定性、協調性を改善、強化すること。
これがとても大切です。
痛みを引き起こしてしまった不良姿勢や不良動作を正すことで再発予防を実現します。
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