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症状別のお悩み

テニス肘・ゴルフ肘
(外側上顆炎、内側上顆炎)

ゴルフ肘、テニス肘、正式名称は、内側上顆炎、外側上顆炎といいます。

a.病態 外側・内側上顆炎は、成長期に生じるものと成人にみられるものがあり、成因が異なる。 成長期にみられる外側・内側上顆炎は、小学校高学年から中学生にみられるもので、この時期には身長の増加が著しい。 骨性の成長に比べ、筋の伸張が劣るので、腱付着部にかかるストレスが大きくなり疼痛をきたす。 外側より内側の疼痛が強く、筋の成長が追いついてくると疼痛も消失する。 成人にみられる外側・内側上顆炎は、テニスやゴルフによって疼痛をきたすのでテニス肘やゴルフ肘とも呼ばれる。 男性より女性に、また内側型より外側型が多い。 スポーツに関係なく40歳前後に生じることもしばしばで、成因は腱の変性である。 テニスなどのラケットスポーツでは、インパクトの衝撃に対して前腕筋群が収縮してラケットを保持する。 このとき働く伸長力が、筋起始部に過大なストレスを生じ、慢性炎症と変性をきたす。 テニスのバックハンドストロークでは伸筋群の起始部である外側上顆に生じるので外側上顆といい、テニス肘と呼ばれることが多い。 フォアハンドストロークでは屈曲回内筋群の起始部に生じ、ゴルフ肘、フォアハンドテニス肘といわれる。 外側型はテニス肘、内側型はゴルフ肘、内側型テニス肘と呼ばれることが多いが、テニス肘とゴルフ肘の呼び方に厳密な区別はない。 公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト③スポーツ外傷・障害の基礎知識/財団法人日本体育協会発行p62より引用

簡単にまとめると、、、


テニス肘→外側上顆炎・前腕回内外伸筋群・バックハンド


ゴルフ肘→内側上顆炎・前腕屈曲回内筋群・フォアハンド


となります。

日常生活では、例えば

・ドアノブを捻る動作
・家事でフライパンを持つ動作
・雑巾を絞るような動作
・デスクワークでマウスやキーボードを使う動作

などで痛みを訴えるケースがあります。

肘の外側に痛みが出ているのか内側に痛みがでているのかそこがポイントです。 成長期に生じる痛みと成人では原因が異なること、内側型よりも外側型が多いこと、男性より女性に多いことなどが特徴ですね。

チェックの内容としては、 ・トムゼンテスト-手関節を背屈させ抵抗を加えると痛みを訴える。

・中指伸展テスト-中指を伸展させて抵抗を加えると痛みを訴える。

・チェアーテスト-抵抗を加える代わりにイスを手関節屈曲位で持ち上げさせる。

などを行います。

では、どのように治療を行っていくかというと、 超音波治療が効果的です。 炎症期とそれ以降の時期でモードを変えて当てます。 患部の炎症や痛みに対しては超音波治療、 根本的な原因解決の為には、そこにさらにストレッチやトレーニングなどの運動療法を組み合わせます。

特に、ストレッチは重要です。
長引く痛み、繰り返す痛みの場合、超音波治療で炎症を抑えた後の運動療法がとても大切です。
根本的に解決しましょう。

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