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肩関節周囲炎
いわゆる五十肩。
主症状は疼痛と可動域制限である。
急性期は痛みが強く夜間痛を訴えることも多い。
拘縮期になると、可動域を超える場合のみ痛みを訴えるようになる。
運動療法が中心となるが、必要に応じて肩峰下滑液包および関節注射を行う。運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学/編著 工藤慎太郎 医学書院発行p31より引用
肩関節には
屈曲・伸展・外旋・内旋・外転・内転
というそれぞれ対となる運動があります。
以下の写真が肩関節の制限因子です。
このように肩関節にはたくさんの筋肉や軟部組織が関わっているため、
どの運動、動作がどの組織によって制限を受けているのか判別することが大切です。
肩関節の動きの具体的なチェック方法は次回の記事で詳しく書きますね。
ではでは、このように痛みや可動域制限がでていて日常生活にも支障をきたしてしまっている場合、
自宅でできることはなんでしょうか。
この肩関節周囲炎の症状のひとつに夜間痛というものがあります。
夜、痛くて眠れない、などの症状です。
なぜ、夜間痛が生じるのか?
夜間痛の原因はいまだに明らかになっていないが、1)肩峰下圧の上昇、2)上腕骨内圧の上昇、の2つが関係していると考えられる。
運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学/編著 工藤慎太郎 医学書院発行p33より引用
寝ている間に圧迫を受け、痛みや神経症状を引き起こしているということですね。
では、このような症状が出ているときは、どのような姿勢で眠ればよいかというと、
横向きで眠る場合は痛い方の肩を上にして、抱き枕やクッションなどで支えてあげたり、
仰向けで眠る場合は、クッションなどを肘とおなかの上に置くようにするといいでしょう。
現在、痛みで眠れない方は一度試してみてください!
当院の治療としては軟部組織に対する、超音波治療、
肩関節の拘縮や可動域制限に対する運動療法を組み合わせて早期回復をはかっています。
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